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2018年 7月 1日(日)

* LOOP/ループ -時に囚われた男-    [  レビュー  ]

麻薬密売で生計を立てるアダムと恋人のアンナ。2人はボスのデシューから預かった大量の麻薬と共に高跳びする計画を練るが、その矢先にアンナの妊娠が判明する。計画に躊躇し始める彼女を説得し、別行動をとった後に合流しようとするものの飛行機のチケットを紛失してしまうアダム。彼は慌ててアンナを探し出すと彼女から驚愕の視線を向けられる。アダムは自身がデシューに殺される瞬間の映っている映像をアンナから見せられ…。

 2016年にハンガリーで制作・公開されたサスペンス映画で、原題は“HUROK”。日本では劇場未公開で、ビデオスルーされた。上映時間は95分。スター・チャンネルで放送された字幕版を観賞。

 麻薬の密売を行うアダムをディーネシュ・サーラズ、アダムの恋人のアンナをドリナ・マルティノヴィチ、麻薬密売のボスのデジューをジョルト・アンゲルが演じている。

 いわゆるタイムリープもので、主人公が自分や恋人が死ぬ前後を何度も経験してその運命を変えていくというストーリー。ストーリー的にはあまり目新しさは感じないものの、この手の作品には珍しく過去の自分自身と対峙して争う場面があったりする。あと、劇中で明らかにループが発生しているとわかるシーンは1箇所だけで、それ以外はいつの間にかループしている状況となっているため、確認できる範囲では、最大で3人の主人公が同時に存在していてストーリーのつながりが分かりづらい部分も。
 基本的には、主人公の男がタイムループの中で成長していく(クズ男からまっとうな人間へ)様が描かれているんだけども、状況的に整合性が取れていない部分も多く、きちんと話の筋を追いたい人向けじゃないね。まぁ、タイムループものなんてのでその状況を楽しむ系のもんだけど(笑)。

 余韻を残したラストシーンはまずまずだと思うけど、設定的な無理がどうしても拭いきれなかったので、個人的評価は10点満点の6点ということで。理屈抜きで楽しみたい人には向いているかも。

Posted by “Lupin” on 2018/07/01 11:41:25

2018年 6月22日(金)

* 「ベイビー・ドライバー」    [  レビュー  ]

天才的なドライビング・テクニックを買われ、ギャングのボス、ドクの下で“逃がし屋”として働く青年ベイビー。幼い頃の事故で両親を亡くし、自身もその後遺症で耳鳴りに悩まされている。そのためiPodが手放せず、常にお気に入りのプレイリストを聴き続けていた。すぐにキレる狂暴なバッツはじめコワモテの連中を乗せても顔色一つ変えず、クールにハンドルを握るベイビーは、音楽を聴くことで集中力が研ぎ澄まされ、誰にも止められないクレイジーなドライバーへと変貌するのだった。そんなベイビーが、ウェイトレスのデボラと出会い、恋に落ちる。そして彼女のために、この世界から足を洗おうと決意するベイビーだったが…。

 2017年公開のクライム・アクション映画で、原題は“Baby Driver”。日本でも2017年に公開され、上映時間は113分。スター・チャンネルで放送された日本語吹き替え版を観賞。

 凄腕のドライビング・テクニックを誇る「逃がし屋」のベイビーをアンセル・エルゴート(「ダイバージェント」シリーズのトリスの兄のケイレブ)、ベイビーが惚れるダイナーのウエイトレスのデボラをリリー・ジェームズ、ダイバーに仕事を依頼する強盗団のボスのドクをケヴィン・スペイシー、強盗団の一員のバディをジョン・ハム、強盗団の一員でバディの連れ合いのダーリンをエイザ・ゴンザレス、強盗団の一員で凶暴なバッツをジェイミー・フォックス、ベイビーの育ての親のジョセフをCJ・ジョーンズらが演じている。

 軽快な音楽を聞きながら車をぶっ飛ばす若い男性を主人公にした作品で、派手なカー・アクションが見どころだね。あと、過激な銃撃戦なんかもド派手でなかなかスタイリッシュな感じだったかも。
 キャストでは主人公を演じたアンセル・エルゴートが普段は寡黙だけど、好きな音楽を聞きながらノリノリになる青年を上手く演じている。あと、ヒロイン役のリリー・ジェームズもなかなかかわいくていいな。まぁ、個人的には強盗団の一員のエイザ・ゴンザレスの妖艶さも好きだけど(笑)。一方、ケヴィン・スペイシー、ジョン・ハム、ジェイミー・フォックスのベテラン陣もそれぞれ印象の残る役どころを上手く演じていて、とくにケヴィン・スペイシーはいい味出してたな。

 ストーリーはよくあるパターンではあるけども、主人公の設定(子供の頃の事故の後遺症で耳鳴りが酷い)が今ひとつ活きてなかった感があったのが残念な感じ。まぁ、その設定のおかげでカー・アクション中のBGMが活きてるわけだけどね。あと、若者たちのラブ・ストーリーとしてもそれなりにいい感じで仕上がってるねぇ。ただ、ラストシーンがやや意味不明だったのが惜しまれるかな。
 まぁ、あんまり難しいことは考えずに、ド派手なカー・アクションやガン・アクションを楽しむには悪くない作品だと思うので、個人的評価は10点満点で7点ということで。

Posted by “Lupin” on 2018/06/23 00:01:10

2018年 5月17日(木)

* 「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」    [  レビュー  ]

宇宙誕生とともに出現し、それぞれに異なる強大な力を秘めた6つの石“インフィニティ・ストーン”。すべてが揃うと、指を鳴らしただけで全宇宙の半分の生命を滅ぼすほどの恐るべきパワーを手にするという。そんな中、地球を目指していたソーとアスガルドの民を乗せた宇宙船が何者かの襲撃を受けてしまう。それは圧倒的なパワーで全宇宙に恐れられる悪の支配者サノスの仕業だった。彼は自らの野望を実現させるべく、すべてのインフィニティ・ストーンの収集に乗り出していた。その頃地球では、かつてない危機の到来を知ったドクター・ストレンジが、アベンジャーズの力を結集すべくリーダー、トニー・スタークのもとへと駆けつけるのだったが…。

 2018年公開のSFアクション映画で、原題は“Avengers: Infinity War”。現在日本では劇場公開中で、TOHOシネマズ二条で2D字幕版を観賞。上映時間は150分。公式ページはこちら→アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー|映画|マーベル公式

 マーベル・コミックのヒーローが多数出演する「アベンジャーズ」シリーズの第3弾で、「マーベル・シネマティック・ユニバース」としては「ブラックパンサー」に次ぐ作品。
 で、マーベル作品のヒーロー総出演作品でキャプテン・アメリカ、アイアンマン、マイティー・ソー、超人ハルク、スパイダーマン、ロキ、ブラック・ウィドウ、ヴィジョン、スカーレット・ウィッチ、ファルコン、ウィンター・ソルジャーなどおなじみのメンバーに加え、今作ではドクター・ストレンジ、ブラックパンサー、さらに「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」のスター・ロード、ガモーラ、ロケット、グルート、ドラックス、マンティスなども登場している。なお、過去作で登場していたメンバーではホークアイとアントマンが登場していない。

 一方、ヴィランとして登場するのは過去作にも少しだけ登場していたサノスなんだけど、今作での主人公はアベンジャーズのメンバーではなく彼で、これは公式でも正式に認めているようで、マーベル作品として史上初のヴィランとしての主人公ということになっているとか。

 で、ストーリーは主人公のサノスの活躍が主に描かれ、アベンジャーズの面々は彼を目立たせるための脇役。とくにキャプテンなんか、出てきた瞬間に「え? お前、誰?!」だったりするし、活躍の場面も少なめ(レイの星マークのシールドを使っていないのでとくに目立たない)。アベンジャーズ側ではスター・ロード、アイアンマン、ソー、そしてドクター・ストレンジがメインとして頑張ってるかな。

 とりあえず豪華な面々が総登場なので、逆にそれぞれのキャラの活躍の場が少なく、内容的にもサノスの作品なので、アベンジャーズびいきにはちょっと消化不良気味かも(笑)。そして、クライマックスからエンディングまでの流れが壮絶なうえに「えっ? ここで終わるの?!」という尻切れトンボ的な終わり方なので、余計に消化不良を感じるかも。上映時間150分は気にならなかったけど、やっぱりこの終わり方で次どうすんのって感じなので、個人的評価な10点満点で7点ということで。

 なお、もともとは二部作として予定されていた作品で、次作も今作と同時撮影されているんだとか。ただし、公開は来年の春で、一応別作品という扱いでタイトルも「Part.1/Part.2」ではなく別になるんだとか。

 キャストは、「アイアンマン」ことトニー・スタークをロバート・ダウニー・Jr、アスガルドの雷神「ソー」をクリス・ヘムズワース、肉体改造の研究の失敗から怪物「ハルク」に変身してしまう天才科学者ブルース・バナーをマーク・ラファロ、「キャプテン・アメリカ」ことスティーヴ・ロジャースをクリス・エヴァンス、陸軍大佐で「ウォーマシン」を操るローディをドン・チードル、ブラック・ウィドウことナターシャ・ロマノフをスカーレット・ヨハンソン、テレキネシスなどを操るスカーレット・ウィッチことワンダ・マキシモフをエリザベス・オルセン、人工知能のヴィジョンをポール・ベタニー、ワカンダの王太子で「ブラックパンサー」ことティ・チャラをチャドウィック・ボーズマン、ティ・チャラの妹で天才科学者のシュリをレティーシャ・ライト、ワカンダ王国親衛隊の隊長オコエをダナイ・グリラ、ドクター・スティーヴン・ストレンジをベネディクト・カンバーバッチ、ストレンジの相棒のウォンをベネディクト・ウォン、「スター・ロード」ことピーター・クイルをクリス・プラット、ガモーラをゾーイ・サルダナ、ドラックスをデビッド・バウティスタ、ロケットの声をブラッドレイ・クーパー、グルートの声をヴィン・ディーゼル、マンティスをポム・クレメンティエフが演じている。
 また、ヴィランのサノスをジョシュ・ブローリン、サノスの手下の女戦士プロキシマ・ミッドナイトをキャリー・クーン、闇魔術で元素を操る闇魔術師エボニー・マウをトム・ヴォーン=ローラー、サノスの片腕のカル・オブシディアンをテリー・ノタリーが演じている。
 なお、スタン・リー名誉会長は今作ではピーターたちの乗るスクールバスの運転手として登場している。

Posted by “Lupin” on 2018/05/17 20:22:21